トレーニング紹介

ペアレントトレーニング.2

こちらのページは、ペアレントトレーニング.1の続きを記載しております。
主に、「困った行動を減らすための方法」「タイムアウト」などについてご紹介いたします。

困った行動を減らすには、困った行動を強めている要因を取り除くこと、また、それが何なのかを理解する必要があります。

やり方・タイミングなど様々ですが、その方法の一つにタイムアウトがあり、下記ではその目的・方法なども併せて掲載いたします。

ペアレントトレーニング

困った行動を減らすには

困った行動を減らすには、困った行動を強めている要因を取り除くこと、また、それが何なのかを理解する必要があります。
以下、その要因となり得るものを、計画的な無視のタイミングと併せてご紹介いたします。

01困った行動を強めるもの

  • 注意を向けること
  • 関心を向けること
  • 叱責すること
  • 嫌いな活動(感覚・注目)から逃れる
  • 好きな活動(感覚)を得る
  • 体罰を与えること

など、さまざまあります。
自分自身がこのような行為を行っていないか、もう一度振り返ってみることも、困った行動を減らすための有効な手段につながるかもしれません。

02要求・注意引きでしている行動は無視する

いざとなると無視は難しいものです。
また、無視をすると一時的に困った行動は増えたりしますが、その際の参考になるように「上手に無視するチェックポイント」をご紹介いたします。

困った行動を上手に無視するためのチェックポイント

  • 身体の不調や痛みの表現ではない場合
  • 親はわかりやすい指示を出している場合
  • 与えている課題は子供にとって難しすぎない場合
  • かまってもらいたいとき、要求があるとき、どのようにすれば良いか伝えている場合
  • 注意引きや要求のために引き起こしている場合

これらに当てはまる場合は、計画的な無視を開始しても良いタイミングとしてご参照ください。

タイムアウト

こちらでは困った行動を減らすための方法の一つ、タイムアウトのタイミング・その目的・方法などをご紹介いたします。

タイムアウト
  • 子供が興奮して手がつけられなくなったときに頭を冷やす
  • 親がその場から立ち去る
  • 子供を部屋の隅に腰かけさせる
  • 子供を退屈な部屋に短時間おく
タイムアウトの目的
  • 頭を冷やすこと(落ち着かせる)
  • 決して体罰でどこかに閉じ込めるのではないこと
  • 子供を強化しているものから引き離す
タイムアウトの手続き
  • 子供の困った行動を一つだけ選択する
  • 問題行動があったとき、わかりやすい言葉で警告する
  • 数回の警告に従わないとき、タイムアウト室へと移動させる
  • 一定時間後タイムアウト室から連れ戻す
  • 課題に返る/指示を与える
タイムアウトに使う部屋
  • 危険なもの(ガラス、落下物)がなく、暴れても安全である
  • 子供にとっての部屋(テレビ、窓の景色、おもちゃなど)がない
  • もとの場所から一定の距離があり、外部の音が聞こえにくい
  • 暗いところや子供が怖がる場所ではなく、できれば子供に知られずに観察できるところ

その他、困った行動を減らすには

レスポンスコスト
  • 子供が得ている、ごほうびを減らす
  • 席を立てば、ごほうびのデザートがもらえない
  • 親を一回たたけば、引換券が一枚減る
困った行動と合い入れない
認められる行動を身につけさせる
  • 要求や注意引きでしている場合は、無視する
  • 叱責や体罰はなるべく使わない
  • 「タイムアウト」を上手に使う
  • 環境を調整してみる
環境の調整
  • おやつを減らす(空腹にするために)
  • おもちゃを片づける
  • テレビを消す
  • 子供が席を立ちにくくする
飽和手続き
  • 子供が興味をなくすまでさせる
  • 電気の点滅が好きな子に、1日だけ家中の電気の点滅を飽きるまでさせ続ける

そのときの様子を観察しながら、これらの方法をいろいろ試し、うまくいくやり方を採用していただければと思います。
「失敗してもまた、やり直せばいい」という心持ちが大切になってきます。