発達障害について
発達障害者支援法では、発達障害を次のように定義されております。
“自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの”
頻度は、自閉症が約0.2~0.6%、広汎性発達障害(アスペルガー症候群、高機能自閉症)は1~3%、ADHDは男児に多く男女比は2~3:1で頻度は6~8%とされています。LDの頻度調査はありませんが、特別支援教育の対象者の頻度は約6%と報告されていますので、この数字に近いものと思われます。
- 合併症がありますので、発達障害がある子供の割合は10数%になります。
- 発達障害の特徴はそれぞれの障害で異なりますが、共通することは、障害に気づかず適切な対応をしないでいると、二次障害・三次障害につながることです。
はっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝的要因や環境的要因(周産期のトラブル、ウイルス感染症、環境ホルモンなど)などが関係する脳の機能障害です。親のしつけや、本人の心理的葛藤によって生ずるものではありません。
- 発達障害は年齢に合った発達ができない状態で幼児期から目立ってきます。
- 発達障害は自然経過でよくなるものではありませんし、治癒するものでもありません。
しかし、治癒しなくても十分に社会適応し、自立していければ何ら問題はありません。 お子様のことでご相談などございましたら、遠慮なく当事業所までお問い合わせください。
【児童発達支援・放課後等デイサービス事業所färg(フェルク)】
TEL:096-201-3300/FAX:096-201-3301
特性を持つ子供に現れる3つの表現型
- 1. 遅れ
- “遅れ”は同じ年齢の子供の多数(普通は90%)ができることができない、というもの。
- 2. 偏り
- “偏り”は通常の子供にも見られる行動ですが、その程度が通常範囲を超えているもの。
- 3. 歪み
- “歪み”は通常の子供には見られない行動が見られるもの。
以下、それらの場合のよくある例をご紹介いたします。
- LD(学習障害・学習症)のよくある困りごと例
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- 字を書くのが苦手
- 文章を読むのが苦手
- 計算が苦手
- 話しを聞くことが苦手
- 理解、記憶が苦手
- 課題を投げ出す、取り組めない
- ADHD(注意欠陥多動性障害・注意欠如多動症)のよくある困りごと例
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- 落ち着き、集中力がない
- 席を離れる、立ち歩く
- 忘れ物が多い
- 注意が向かない、気づかない
- 気持ちの切り替えが苦手
- 他の子に手が出る、物を壊す
- ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)のよくある困りごと例
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- 集団行動が苦手
- 予定変更、行事が苦手
- 気持ちの切り替えが苦手
- 共感力の弱さ、強さ
こんなお困りごとはありませんか?
- 言葉が出ない、遅れている。
- 話しかけても無視。聞こえていないの?
- 言うことを聞かず、気に入らないと所かまわず、大声で泣きわめく。
- マイペースで頑固。
- 勝手にいなくなったり、外に飛び出したりして戻ってこない。
- 友達と遊ばず、一人で遊んでばかりいる。
- 人が遊んでいるおもちゃを取り上げたり、自分の物を貸すのを極端に嫌がる。
- 順番を守れずに、割り込んでケンカになる。
- 他人の会話に無理やり入ってトラブルになる。
- 小さいころから、抱っこや手をつなぐのを極端に嫌がっていた。
大抵の場合「親の育て方が悪い」「親のしつけがなっていない」と周りから責められ、つらい思いをされてこられたと思います。
しつけようとして子供を叱っても、また同じことをくり返し、途方にくれてしまうこともあったのではないでしょうか?
そのようなお悩みをお抱えの方は、当事業所までご相談いただけたらと思います。
TEL:096-201-3300/FAX:096-201-3301